
私は、あなたの言う通り
毒親なのかもしれない
今回は、
「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター ホーリーマザー」のあらすじや見所・感想を綴ります。
「骨太な女性ドラマ」とでも呼ぶべきか。
他のドラマW作品とは一味違う、6人の女性の物語を堪能しましょう。
最初に、作品の概要をまとめてみます。
「イヤミスの女王」こと湊かなえさんの小説が原作
本ドラマの原作は、湊かなえさんの同名小説が原作。
2016年5月に刊行されました。
2019年7月6日から8月10日にかけて、連続ドラマWとして全6話放送されました。
イヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)の女王として名高い湊さん。
「告白」
「白ゆき姫殺人事件」
「母性」
など、数々の有名作を世に送り出してきました。
「ポイズン」以外にWOWOWでドラマ化された作品もあります。
「ポイズンドーター ホーリーマザー」各話の簡単なあらすじ
本作は、6本の短編ドラマで構成されています。
1話「ポイズンドーター」
2話「ホーリーマザー」
3話「罪深き女」
4話「ベストフレンド」
5話「優しい人」
最終話「マイディアレスト」
ここから、各話の簡単なあらすじと見所をネタバレ無しで綴ります。
1話.ポイズンドーター(主演:足立梨花さん)
藤吉弓香は、人気ドラマにも出演する女優。
昔から、母・佳香に何かと干渉されてきた。
何でも母の言う通り。
ドラマの内容に関しても、毎回辛口のコメントを送ってくる。
何かに付けて、
「そういう風に育ててしまった私の責任よね」
と言ってくる母にうんざりしていた。
そんな時、バラエティ番組で、母親のことについて聞かれる弓香。
番組側の思惑とは真逆で、「毒親」だと言い放ってしまう。
「私の人生は、私のもの!」
足立梨花さんの、母へのうんざりぶりが良いです。
番組で、積年の不満をぶちまけるシーンは必見。
何より、いわゆる「毒親」を演じる寺島しのぶさんがめちゃくちゃ良いなと!
2話.ホーリーマザー(主演:寺島しのぶさん)
1話「ポイズンドーター」の、母親目線の話です。
番組で、娘・弓香に「毒親」と言われてしまった佳香。
娘への過剰な干渉には、母親なりの思いがあった。
ある少女との出会いで、親子関係をもう一度見つめ直すことになる。
2話を観ると、佳花への見方が180度変わるはず!
実は、弓香が「毒娘」だったのかも。
1話・2話ともに見応え十分!
思わず泣けてしまうシーンもあります。
罪深き女(主演:清原果耶さん)
「全ての罪は私のせいです」
白昼のショッピングモールで起きた無差別殺人事件。
犯人の正幸と、幼い頃に同じアパートに住んでいた幸奈が出頭する。
「私が守ってあげないといけない」
母親から虐待を受けていた正幸を守ってきた、と語る幸奈だが...。
食い違う証言...。
個人的に、6話の中で一番「怖い」と感じた話です。
全ての真実が分かった時の驚きが凄かった!
「えー、そうなるの?」と思わずにはいられません。
怖い、でもやはり見応え十分!
ベストフレンド(主演:中村ゆりさん)
シナリオ作家を目指す、涼香。
念願だったコンテスト優秀賞を獲得する。
大賞を獲ったのは、いかにも業界に疎そうな薫子。
脚本のドラマ化が決まったり、常に一歩先を行く薫子に対し嫉妬する涼香。
ようやくドラマ化の話が来るも、視聴率が悪く打ち切りに...。
ついに涼香は、思わぬ行動に出る。
「嫉妬」「ライバル」を描いた話です。
涼香の焦りを思うと、思わず気持ちが入ってしまいます。
そして、衝撃のラスト。
湊かなえさんの意図とは異なるかもしれませんが、私的には、この話が一番「イヤミス」でした。
優しい人(主演:倉科カナさん)
神奈川県のバーベキュー場で起こった殺人事件。
男性を殺害したのは、同僚の明日実だった。
「他人に対して優しくしなさい」
母親に、常にそう言われて育ってきた明日実。
会社でも、誰に対しても優しく接してきた。
しかし、自分に言い寄ってきた徳田に、
「あんた見てると、イライラする」
と言われてしまう。
「誰に対しても、優しいわけじゃない」
明日実の中で、何かが変わっていく。
「優しさとは何か」について考えさせられる話。
主人公の明日実が、なんだか可哀想だなと。
不可解な点もいくつかありました。
この話も「イヤミス」です。
マイディアレスト(主演:伊藤歩さん)
ある女性が、夢中になって話をしている。
彼女の名前は淑子。
40歳で両親と3人で暮らしている。
一番大切なのは、一匹の猫。
妹が出産することになり、実家に帰ってきた。
昔から、大切に育てられてきた妹。
対して、淑子に対しては厳しく接してきた。
親が妹につきっきりでも気にしない。
私には、この猫がいる。
私が守ってあげる。
簡単にあらすじを書くのも難しい(笑)
母親と妹への、生々しい感情を描いた作品かなと思います。
実際に観て頂くと、「あー、分かる」となるかもしれません。
とにかく伊藤歩さんが、不気味すぎる!
この話も、やっぱり「イヤミス」です。
各話ごと微妙にリンクしている
1話・2話以外は別の主人公の話ですが、各話ごと微妙にリンクしています。
そのあたりもチェックしてみて下さい。
そしてエンドロールでは、各話の主人公が歌います!
この歌、なんだか癖になるんですよね(笑)
これがイヤミス!湊かなえワールドを堪能しましょう
言うまでもないですが、ドラマWには良作が揃っています。
ただ、これまでどうしても偏っていたというか。
相場英雄さんや、清武英利さんの社会派ドラマが好きですし。
どちらかというと「男性的」な作品を好んで観ていた気がします。
今回、「ポイズンドーター ホーリーマザー」を観て、
「こういうのもあるのか!」と発見がありました。
「女性の骨太ドラマ」も見応え十分ですね!
これぞイヤミス!
湊かなえワールドを堪能してみて下さい。
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