大門剛明さん原作「連続ドラマW 完全無罪」キャストやあらすじ・個人的な見所を紹介【ネタバレ無し】 

ありがとう
こんな人殺しを無罪にしてくれて

この記事では、「連続ドラマW 完全無罪」について綴ります。

「冤罪の怖さ」「人間の業の深さ」を描いた骨太ドラマ。

悲しい真実が明かされる衝撃のラスト。もう完全に良作!

「完全無罪」とは?

本ドラマは、大門剛明さんの同名小説が原作。

2019年1月に単行本が出版されました。その後、WOWOWでドラマ化。

2024年7月より全5話が放送されています。監督は大森立嗣さん。

過去に「連続ドラマW かなた子」の監督もされています。

【あらすじ】ある女性弁護士が自身の過去と向き合う物語

詳しくは実際に観て頂くとして、さわりだけ。

松岡千沙は、東京の大手法律事務所の実力派弁護士。

ある日、シニアパートナーで上司の真山から、ある案件を持ちかけられる。

「綾川事件」の再審請求。

21年前、香川県の綾川町で連続少女誘拐殺人事件があった。

3人の被害少女のうち、一人は遺体で見つかり、一人は行方不明、そしてもう一人は逃げて生還した。犯人の平山は無期懲役で服役中。

千沙は戸惑いを隠せない。なぜなら、綾川事件で犯人から逃げて生き残ったのが千沙自身だったから。

弁護相手が、自分を誘拐し殺そうとした男かもしれない......。

葛藤を抱えながら、10年ぶりに故郷に戻り、平山と対峙する千沙。

「あなたが私を誘拐した犯人なら、死刑になってもいい」

その頃、元刑事で現在は犯罪被害者サポートセンターで働く有森のもとに、かつて綾川事件を担当した検事・瀬戸口から電話が入る。

「綾川事件が再審請求があるかもしれん」

そして有森は当時、綾川事件を担当し、平山を逮捕したのだった。

「あなたなら分かるでしょ。平山は殺していますから」

しかし、有森にはある隠し事があった......。

「完全無罪」の相関図

主人公の千紗と容疑者の平山、そして2人を取り巻く元刑事や弁護士達が主な登場人物です。

「連続ドラマW 完全無罪」登場人物の相関図

【ポイント】裁判シーンはほとんど描かれていない

今作では、再審公判のシーンはほとんど描かれていません。

なるほど、「裁判」がテーマのWOWOWドラマには、裁判シーンが描かれている作品と描かれていない作品があるようです。

「完全無罪」と、(個人的な感想で)字の並びや語呂が近い「推定有罪」でも、再審シーンは描かれていません。ちなみに、「推定有罪」も冤罪について描いているということで、内容も若干近いものがあるかなと。

前川洋一さん原作「連続ドラマW 推定有罪」キャストや見所を紹介

WOWOWには、他にも裁判をテーマにした骨太作品がずらり。

WOWOW制作 法廷・裁判ドラマ おすすめランキング

「完全無罪」のキャスト

本作の主人公・松岡千沙を演じるのは広瀬アリスさん。連続ドラマW初出演・初主演です。

「綾川事件」の犯人・平山を演じるのは北村有起哉さん。そして平山を逮捕した元刑事・有森を演じるのは奥田瑛二さん。そして有森の元部下・今井を演じるのは音尾琢真さん。

事件の被害者・池村あきほの母親・敏恵を演じるのは財前直見さん。事件を担当した検事・瀬戸口を演じるのは堀部圭亮さん。

松岡の上司で再審請求を持ちかける真山を演じるのは鶴見辰吾さん。千沙が幼い頃からの知り合いで香川県で弁護士をしている熊(さん)を演じるのは風間俊介さん。

そして、千沙の父を演じるのはおかやまはじめさん、母を演じるのは池谷のぶえさん。

実力派キャストが集結しています。

それにしても同じ俳優さんが、地上波ドラマとWOWOWドラマで、印象が大きく異なるのはなぜだろう。

「作品によって演じる人物が異なるから」なのはもちろんですが、それだけではないような気もする。

次が気になって仕方ない!そして衝撃の真実

WOWOWドラマを観るのはもはや日課の1つ。

ここ最近では「ゲームの名は誘拐」はめちゃくちゃ面白かったですし、「ダブルチート シーズン2」も面白い(30分は短すぎる!)、そして来月から放送される「密告はうたう」のシーズン2が楽しみで仕方ない。

翻って、この作品は正直ノーマークでした。どこか地味で、重い作品だという印象を抱きました。

がしかし、視聴をはじめた途端に、物語に釘付けになったのです。

当初は、「1日1話ずつ観ていこうかな」とか思っていたのですが、とにかく次が気になって仕方なく、結局1晩で全部観てしまいました。(プランもへったくれもない)

陳腐な表現ですが、あまりにも良作すぎる!

そして最終話で明かされる衝撃の真実に、驚きを覚えずにはいられませんでした。

1度観たあとに、改めてもう一度観てみると、新たな発見があるかもしれません。

人を信じること・疑うこと

物語を通じて、「人を信じること・疑うこと」が描かれているのかなと思います。

「裁判官、弁護士、検事、誰もが正義に埋没する。泣くのは無実の人間」

一度は結審した事件をやり直すのは、針の穴にラクダを通すようなもの。

綾川事件の被害者のうち自分だけが助かってしまったという罪悪感を抱く千沙。「真犯人が野放しになっているのは許せない」という気持ちから、平山の無罪を信じて弁護します。

しかし、再審の後に無罪判決が出た後も、平山に対する疑いは完全に拭えないのでした。

そして事件の被害者少女の母親・敏恵は、事件を解決してくれて信頼していた元刑事・有森を信じられなくなります。

「冤罪」は、本人はもちろん周りの人間の人生を変えてしまう。改めて大変難しいと感じずにはいられません。物語の素晴らしさはさることながら、多くのことを考えさせられるドラマだと思います。

【個人的】本作の見所・お気に入りシーン

では、本作の個人的な見所・お気に入りシーンを紹介します。

「物語の本筋とは若干離れたところで」というスタンスで選びました。

①「寄り」のカメラワーク

物語全体を通じて、「寄ったり離れたり」のカメラワークが多く見られます。

他のWOWOWドラマではあまりなかったように思います。

なんらかの監督の意図があるのかもしれません。ぜひ注目してみてください。

②うどん屋での「ステップ」

千沙の実家は、うどん屋を経営しています。母親曰く「千沙の身体はうどんで出来ている」のだとか。

ある日の朝、父親がうどんの仕込みなのか軽快にステップを踏んでいます。千沙が流している音楽と重なり、どんどん乗っていきます。

なんだか癖になる!おかやまはじめさんに合っているシーンともいえます。

③眠気と小麦の関係

「小麦だったんだ」

千沙の上司・真山が裁判官時代に最も苦しかったのは「眠気」。

8時間寝てもどうも眠くなる。病院で検査してもわからなかった。瞼に目を書いておこうかと真剣に考えたことも。

それで徹底的に自分自身を調べた。パンを少しかじっただけで眠くなる一方、たらふく食べても眠くならない。

その結果、「小麦アレルギー」であることが分かった。

上記の内容を熱く語る、鶴見辰吾さん演じる真山がこれまた癖になります!

「何の話をしているんだ」と最初は思うかもしれませんが、「だから、自分が疑問に思ったことは徹底的に調べるべきだ」と、綾川事件の再審請求へとつながります。

この真山という男が、なんとも謎な存在です。

なぜ、綾川事件に力を込めているのか。味方なのか敵なのか。

とはいえ、鶴見辰吾さんが演じているということは、なにかあるに決まっているわけで(笑)

④熊さんの恋の行方

千沙の地元、香川県で弁護士をしている熊(さん)。千沙とは幼い頃から知り合い。

そして、千沙に対して恋心を抱いています。そのことに千沙は気づいているのか。

物語を通じて、熊の恋の行方にも注目してみてください。

あまりにも良作!完全におすすめ

繰り返しになりますが、「連続ドラマW 完全無罪」は大変良作です!

WOWOWらしい骨太な人間ドラマ。絶対に観て損はありません。

完全におすすめです。

地上波を含め、2024年で観たドラマの中で暫定1位だと思っています。

ぜひ実際に視聴してみてください!

ほかにも、WOWOWには骨太なドラマがたくさん。

良作ドラマが大渋滞を起こしています。

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