
トップリーグに入れ!
そこからが政治記者としての本当の取材だ
この記事では、玉山鉄二さん主演「連続ドラマW トップリーグ」について綴ります。
政治家とマスコミの裏側を描いた衝撃作。
WOWOWらしさ全開の骨太社会派ドラマです!
ぜひ視聴前に、参考としてお読み下さい。
まずは本作の概要を簡単にまとめてみます。
トップリーグとは?
本ドラマは、相場英雄さんの同名小説が原作です。
2017年10月に「トップリーグ」が出版され、2019年8月に「トップリーグ2」が出版されました。
その後、WOWOWでドラマ化。
2019年10月5日から11月9日にかけて、全6話が放送されました。
ドラマの内容としては、小説「トップリーグ」「トップリーグ2」が一緒になった形になっています。
相場英雄さんの作品は骨太!
著者・相場英雄さんの小説は、いくつかWOWOWでドラマ化されていますが、どれも地上波NGな社会派作品ばかりです。
素人である私から見ても「これは...やばいでしょ」と心配したくなるような。
もちろん作品そのものクオリティも間違いなしです。
「震える牛」「不発弾」も超おすすめなのでぜひチェックして下さい!
トップリーグのあらすじ(さわり)
港区の埋立地で、古い金庫に入った1億5,000万円が見つかる。
大和新聞の経済部「兜倶楽部」サブキャップ・松岡はある日突然、政治部への異動を命じられる。
近藤官房長官の定例会見で、見つかった1億5,000万円についての質問をぶつける松岡。
一方、かつて大和新聞で松岡と同期だった週刊新時代・酒井。
見つかった1億5,000万円が、かつて日本不動産信用金庫が発行した「やばい金」であること、日本中を震撼させた「クラスター事件」に関わる金だったことを突き止める。
当時の関係者に取材するも、直後にその関係者が路上で殺害される。
同じ頃、数名の記者だけが参加できる「トップリーグ」に入り、近藤官房長官との懇親会に出る松岡。
会が終わり、他の記者が帰った後に上司の阿久津に呼び出され、向かった会員制バーには、近藤官房長官が一人座っていた。
政治とマスコミの裏側を描くWOWOWドラマの代表作の一つ
このブログを始めてから1年4ヶ月ほどです。
本来なら、もっと早くこのドラマについて書くべきだったのかもしれません。
これまで何度も観た作品ということもあり、逆に書くべきことが分からなくなっていたんです。
最近再び一気に観て、改めてWOWOW「連続ドラマW」を代表する作品であると強く思いました!
「政治とマスコミのリアルを描く」
物語が骨太なのは当たり前として、出演するキャストの気概を感じずにはいられません。
観る度に没頭してしまいますし、あらすじを知っていても心を動かされます。
トップリーグのキャスト
本作の主人公・松岡を演じるのは玉山鉄二さん。
そして同期・酒井を演じるのは池内博之さん。
近藤官房長官を演じるのは小林薫さん。
松岡の上司を演じるのは陣内孝則さん。
その他の登場人物を、
佐久間由衣さん(酒井の後輩・大畑役)
小雪さん(松岡と同期・灰原役)
佐野史郎さん(芦原内閣総理大臣役)
光石研さん(捜査一課・柴田役)
中村映里子さん(松岡の妻役)
橋本マナミさん(番記者役)
池田香織さん(番記者役)
野間口徹さん(番記者役)
堀部圭亮さん(週刊新時代デスク役)
長谷川朝晴さん(松岡の上司役)
といったキャストが演じます。
トップリーグの見所
ではここから、個人的な視点で「トップリーグ」の見所を紹介します。
①トップリーグとなった松岡の葛藤
政治記者に転向した松岡は、瞬く間にトップリーグとなります。
「人の暮らしを良くしたい」という思いから記者になった松岡は、正面から真実と向き合いますが、大きな壁が待っていました。
このドラマは2014年と2019年の2つの時代が描かれていますが、2014年に大きな挫折を味わった後の2019年に松岡がどう変わっているのか見比べてみてください。
役職が変わっても、スクープを連発しても、松岡は松岡でした。
融通が効かないほど真っ直ぐな男・松岡に注目です。
【鉄板】苦しんでこそタマテツ!
これは間違いないと確信しているのですが、やはり「苦しんでこそ玉山鉄二さん」です!
本作でも悩む・苦しむ描写が随所に登場します。
そういう意味では、松岡という役は玉山鉄二さんだからできたのかもしれません。
玉山さんが出演した他作品も要チェックです!
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②永田町一狡猾な男・近藤官房長官
なんといっても、このドラマの中心は近藤官房長官です。
実質的に内閣総理大臣を裏から動かす、永田町一狡猾な男。
党を存続させるためには何だってやります。
近藤を演じる小林薫さんの鉄仮面がとにかく怖い!
表情や目の動き、何を考えているのか想像しながらご覧下さい。
それにしても、小林薫さんは秘密を守る役が本当に似合います。
③謎が多い阿久津という男
松岡の上司・阿久津は永田町全体のトップリーグと言われている男。
普通の記者では知り得ないような特ダネ情報をさっと出します。
近藤官房長官との距離が最も近く、色々と意見もするほどの間柄。
ドラマの最初から最終話まで、阿久津には謎が多いです。
陣内孝則さんはまさにハマり役だなと!
阿久津はいつも松岡にやたらキツく当たりますが...。
うーん...本当は最初から、松岡が真実を記事にすることを期待していたんじゃないかな。
④モデルあり?日本最大の疑獄事件
ドラマの重要なキーワードが「金庫に入った1億5,000万円」です。
この大金は、「クラスター事件」の筒美ルートに関わっており、政治家の財布(裏金)として今も生き続けています。
松岡と酒井は、筒美ルートに関わる金と近藤の関係を暴くために動くわけですが...。
この「クラスター事件」は日本最大の疑獄事件として描かれていますが、おそらくモデルがあるのでしょう。
昭和に起こった「ロッキード事件」にとてもよく似ています。
となると、ドラマの内容って本当なの??って思わずにはいられないわけです。
トップリーグのおすすめ場面
ではここからは、おすすめの「場面」をいくつかご紹介します。
【おすすめ場面①】松岡と近藤の前に現れる酒井
松岡と近藤が会員制のバーで飲んでいる所に、酒井が突然現れます。
かつての同僚の登場に困惑を隠せない松岡を尻目に、
「お台場の泉について話を聞かせて下さい」
と近藤に直談判する酒井。
ここで、松岡と酒井のスタンスの違いが現れていると思っています。
既に近藤に取り込まれつつある松岡と、ガツガツした姿勢を貫いている酒井。
酒井が凄くイキイキとしているんです。
以前は大和新聞で切磋琢磨した2人の、現在の関係性が分かるおすすめ場面です。
【おすすめ場面②】妻の言葉
4話での場面。
過去(5年前)の出来事をずっと引きずり、気がつけば政治家の言いなりになっている...。
スクープは連発するけど、記者と呼べるのか?
葛藤する松岡に妻が言葉をぶつけます。
「人の役に立ちたいって言っていたよね?今もそう思ってる?」
個人的にこのシーンは何度観てもグッときてしまう。
続けてかかってくる酒井の電話含めて、ドラマの中のとても重要なシーンです。
牙を抜かれた松岡が、再び記者として生き返ります。
(あと、このシーンを観る度にお茶漬けが食べたくなる)
【おすすめ場面③】結末は?最後に松岡と近藤が対峙するシーン
最終話の最後に、松岡と近藤が対峙します。
なぜ近藤が大金の真実を隠すのか?なぜ松岡を側に置こうとしたのか。
全ての真実が明らかになります。
果たして結末はどうなったのでしょう。
人それぞれ想像が膨らむってなもんですが。
【ちなみに】裏の情報に精通する・相楽優一郎にも注目
ドラマの中に、裏の情報に精通する相楽という男が登場します。
相楽のもとには、夜な夜な情報を求めて記者や警察が足を運びます。
お土産を持っていくのが決まりのようで。
この相楽は、相場英雄さん原作「連続ドラマW 不発弾」にも登場します。
黒木メイサさん演じる弓子が、三田電気と古賀の情報を求めて足を運びました。
津嘉山正種さんが絶妙に良い味出しています。
やっぱり地上波NG!WOWOWらしい社会派ドラマをぜひ観て下さい
「連続ドラマW トップリーグ」を紹介しました。
内容からして地上波NGなのは間違いないでしょう。
そんなリアルなドラマを制作するのがWOWOW「連続ドラマW」なのでしょう。
実にWOWOWらしい、超骨太な社会派ドラマです。
ぜひ実際にご覧ください!




