真山仁さん原作「連続ドラマW マグマ」あらすじや登場人物・見所シーンを紹介(地熱発電を描いた骨太な社会派作品)

いつか他の資源が枯渇した時

そこに、高温岩体発電がある

その時のために、

研究を完成させる必要があるんだ

この記事では、尾野真千子さん主演「連続ドラマW マグマ」について綴ります。

「地熱発電」を真正面から描いた物語。

WOWOWだから制作できた骨太な社会派ドラマです。

震災を経験した日本に、そして令和以降の日本に、新しいエネルギーの可能性を提示します。

このドラマを紹介しないわけにはいきません!

まずは本作の概要を簡単にまとめました。

「マグマ」とは?

このドラマの原作は、真山仁さんの同名小説です。

真山仁さんといえば、「ハゲタカ」シリーズが有名かなと思います。

2008年に文庫本として「マグマの奇跡」が出版されました。

その後にWOWOWでドラマ化されます。

2012年6月10日から7月8日まで、全5話が放送されました。

原作の内容を、震災後の設定として何箇所か修正されているようです。

ちなみに2012年に放送された「連続ドラマW 推定有罪」もおすすめです!

「マグマ」のあらすじ(さわりのみ)

震災後、原子力に代わる新たなエネルギーへの注目が集まる日本。

外資系投資ファンド「ゴールドバーグ・キャピタル・ジャパン」の野上妙子が本部の会議から帰ると、セクションごと消えていた。

上司の待田いわく、「野上の上司であった大北が、会社の機密情報を盗もうとしたので解雇した」らしい。

「上司の不祥事は部下の責任」ということで、直属の上司の不祥事ではあったが処分は免れた野上。

しかし来週から大分県での勤務(買収案件)を命じられる。

対象企業の名前は「日本地熱開発」。

研究を続ける資金がほとんどなく、倒産寸前の企業だった。

一方、政治家の龍崎は、政党をアピールするために「地熱発電」に目を付け、株式会社アースパワーを地熱開発でのリーディングカンパニーにしようと目論む。

アースパワーと龍崎にとって、日本地熱開発は邪魔な存在になる。

「その会社、潰しましょう」と息巻く龍崎。

高温岩体発電の実用化への戦い、そして地熱の利権を巡る争いが幕を開ける。

地熱発電(高温岩体発電)に全てを捧げる人々を描く社会派ドラマ

「連続ドラマW マグマ」で描かれるのは、地熱発電(高温岩体発電)に全てを捧げる人々の戦いです。

地熱発電を実現することで、原子力への依存を減らし、地球と共存する形でエネルギーを半永久的に生み出すことができるかもしれません。

御室をはじめ、社長の安藤も従業員の玉田たちも、地熱発電の実用化を夢みて研究を続けます。

このドラマが放送されたのは、あの「3.11」東日本大震災の翌年。

原子力の安全性が議論されている中で、いかにタイムリーで社会的なドラマかってことです。

ドラマを通じ、新たなエネルギーの可能性を描いたことに他なりません。

言うまでもないですが、地上波ドラマじゃ制作できないよね...。

これですよ!これがWOWOWドラマですよ。

【定番?】利権に群がる人間達との攻防は見応え十分!

世の中を変えるかもしれないエネルギーということで、様々な人間の思惑が渦巻くわけです。

このあたりもWOWOWドラマでは割りと定番ですね(笑)

同じ地熱発電を扱うアースパワーや政治家や記者が、日本地熱開発を潰しにかかります。

地熱の利権に群がる人間たちの群像劇というか攻防は見応え十分!

でも結局、「人間らしさ」が勝つのかなとも思います。

「SDGs」が重要視される今だから観る意味があるはず

このドラマが放送されたのが2012年ですから、今から11年前の作品ということになります。

ただし、古さというか時代遅れ感は全くありません。

(所々、ガラケーが登場するので時代は感じますが)

むしろ、持続可能な開発目標(SDGs)が重要視される2023年だからこそ、観る意味があるといえるかもしれません。

「連続ドラマW マグマ」のキャスト

本作の主人公・野上妙子を演じるのは尾野真千子さん。

日本での高温岩体発電の第一人者・御室耕治郎を演じるのは長塚京三さん。

日本地熱開発の社長・安藤幸二を演じるのは谷原章介さん。

政治家・龍崎大輔を演じるのは石黒賢さん。

妙子の上司・待田を演じるのは津田 寛治さん。

妙子の友人で雑誌記者の桑田洋子を演じるのは釈由美子さん。

日本科学技術大学の教授・宇田川を演じるのは大杉漣さん。

株式会社アースパワー社長・奥住順哉を演じるのは渡辺いっけいさん。

その他の登場人物を、

甲本雅裕さん上川隆也さん升毅さん
袴田吉彦さん野間口徹さん相島一之さん
蛍雪次郎さん、笛木優子さん、

といったキャストが演じます。

ではここから、登場人物の見所を個人的な目線で紹介します。

野上妙子(尾野真千子さん)

「マグマ」の主人公である妙子。

大分県の潰れそうな会社の社長になるということで、上司は「栄転だ」というものの、「左遷だろ」と思わずにはいられません。

最初は利益重視の経営方針を打ち出し、日本地熱開発の社員たちと真っ向から対立します。

しかし次第に地熱の可能性に気づき始め、御室たちの研究にかける熱意に心打たれ、なんとか地熱発電を実用化するために奔走していきます。

そんな妙子の父親は、実は研究者だったのでした。

物語が進むにつれて、少しずつ変わっていく妙子に注目です。

御室耕治郎(長塚京三さん)

地熱発電(高温岩体発電)の第一人者である御室。

日本地熱開発は、御室がいたからこそ研究が進みました。

とにかく研究一筋。学生の頃に地熱の魅力に目覚めてからというもの、全てを地熱発電にかけてきました。

当然、妙子とは真っ向対立。

そんな御室は、ある爆弾を抱えているのでした。

個人的に、長塚京三さんはほんとハマり役だと思います!

安藤幸二(谷原章介さん)

日本地熱開発の社長・安藤は社員思いの優しい男です。

安藤がいたから、地熱発電の研究を続けてこれました。

新社長になる妙子と社員たちがうまくやっていけるように頑張るのですが。

そんな安藤には、誰にも話していないある過去がありました。

実は誰よりも地熱発電に対して熱い想いを持っている安藤です。

谷原章介さんがこれまた似合う!

そんな谷原章介さんが悲しい過去を持つ刑事を演じる「犯罪症候群」もおすすめです。

龍崎大輔(石黒賢さん)

「地熱発電」を政策の一つに掲げ、新しいエネルギー開発の利権を手に入れようとする政治家・龍崎。

恋人の記者・洋子に「日本地熱開発の弱みを取材してくれ」と頼むなど、手段は選びません。

龍崎が日本地熱開発を目の敵にするのは、利権だけが理由ではありませんでした。

「安藤との浅からぬ因縁」から、欲望丸出しで突っ走る龍崎に要注目です。

にしても、石黒賢さんはこういう役が本当によく似合う!

この演技力こそが、数多くの作品に起用される理由なのでしょう。

石黒賢さんが出演しているWOWOWドラマの中では、「マークスの山」「撃てない警官」が特におすすめです。

【おまけ?】梶原という男(上川隆也さん)

最終話に、上川隆也さんが登場します!

妙子の新しい上司・梶原を演じているのですが、なぜか上川さんが登場した時に笑ってしまいました(笑)

「なぜここで?」という思いからの笑いです。

タイミング的に、物語の流れ的に、とても美味しい役なんですよね。

いつものようにキリッとしてかっこいい!スペシャルゲストというか、友情出演という感じなのかな。

ていうか、もっと物語にガッツリ絡んでほしいと思いました。

上川さんの登場シーンにも要注目です!

「マグマ」のおすすめ場面

「マグマ」のおすすめ場面は、挙げようと思えばいくつも挙げることが可能です。

ただ今回は、1つに絞ろうと思います!

最終話、御室耕治郎と宇田川光彦が対峙する場面がおすすめです!

おすすめというかこのシーン、本作の重要ポイントであることは間違いありません。

「地熱」に賭けてきた御室と、「原子力」を信じてきた宇田川。

かつては同じ大学で研究してきた2人が、いつしか別々の道を歩むことになり、再び出会うのです。

ただ、日本のエネルギーの未来を考えている点は、2人とも共通しています。

あの震災のすぐ後であることを考えると、改めて意味が大きい場面だなと。

ぜひチェックしてください!

未来に残したい!WOWOWらしい良作すぎるドラマ

この記事では、「連続ドラマW マグマ」のあらすじやキャスト、おすすめ場面を紹介しました。

WOWOWらしい、骨太な良作ドラマです!

そして、未来にずっと残って欲しい作品とも思いました。

これから地熱発電が本格的に実用化され、私達の生活が変わるかもしれないからです。

つまり、この作品で描かれることが実現する可能性があるということ。

私はこれからも、この作品を繰り返して視聴すると思います。

観るたびに心が揺さぶられる気がするんですよね。

「何かを生み出したい!人々を助けたい!」

そういった熱い想いで日々仕事に打ち込んでいる方には特におすすめの1作です。

ぜひ実際に視聴してください!

以下の記事では、WOWOWドラマの中のおすすめ作品を紹介しています。

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