清武英利さん原作「連続ドラマW しんがり〜山一證券最後の聖戦〜」見所や感想(実話を元にした人間ドラマ)

この光景を目に焼き付けておくんだ!
誰のせいでこうなったのか俺たちが明らかにするために

この記事では、

「連続ドラマW しんがり〜山一證券最後の聖戦〜」の見所や感想を綴ります。

平成の日本を突如襲った、大手証券会社の突然の破綻。
なぜこのようになったのか?
ドラマとしてだけでなく、教養としても価値のある作品です。

「連続ドラマW しんがり〜山一證券最後の聖戦〜」とは?原作やキャスト

本作は、2015年9月20日から10月25日まで全6話が放送されました。
業務管理本部(ギョウカン)の戦いの様子が描かれています。

ではここで、「連続ドラマW しんがり〜山一證券最後の聖戦〜」(以下、しんがり)の原作やキャストをまとめてみます。

原作は清武英利さんの小説

本ドラマの原作は、清武英利さんのノンフィクション小説です。
2013年に発行されました。

「第36回 講談社ノンフィクション賞」を受賞しました。
(現在は、講談社 本田靖春ノンフィクション賞に改名)

清武英利さんの小説は、他にもいくつかWOWOWでドラマ化されています。

「石つぶて〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜」
「トッカイ〜不良債権特別回収部〜」

など、どれも骨太で見応えある作品ばかり。

時代が被っている・テーマが近い「トッカイ」の中で、本作の映像が登場しています。

東幹久さんが両作に検察官役として登場しています。
いずれも、かなり意地悪な役です(笑)

「しんがり」のキャスト

本作の主演は江口洋介さん
山一證券 業務管理本部長・梶井を演じます。

その他の登場人物を、

萩原聖人さん(業務管理本部・瀧本)
真飛聖さん(業務管理本部・蒲生)
佐藤B作さん(業務管理本部・花瀬)
矢島健一さん(業務管理本部・中西)
林 遣都さん(業務管理本部・吉岡)
勝村政信さん(営業本部長・林)
光石研さん(代表取締役副社長・片瀬)
平田満さん(代表取締役新社長・能見)
田中建さん(代表取締役・井本)
三浦誠己さん(中央新聞・富田)
岸部一徳さん(代表取締役会長・有原)

上記のように豪華キャストが演じます。

先述の東幹久さん同様、他の清武シリーズ作品に出演しているキャストも多いです。

【あらすじ】実話を元にした人間ドラマ

本作は1997年に起きた、山一證券の破綻を詳細に描いています。

山一證券では、「事業法人本部」(ジホウ)が花形と言われていました。
一方で「場末」や稼げない社員の掃き溜めと言われていたのが「業務管理本部」(ギョウカン)でした。

そんなギョウカンに、本部長として梶井が赴任していたところから物語は始まります。

総会屋への利益供与
「花替え」
「飛ばし」


など破綻前にも数々の問題を抱えており、地検の強制捜査が入る山一。
ついには殺人事件まで起こってしまいます。
外部からしか情報が得られないことに納得のいかない梶井は、ギョウカンでも独自に調査を行うことを決めます。
そして山一が破綻後は、調査委員会として破綻の原因を究明するために奔走するのでした。

このドラマは、「業務管理本部編」と「調査委員会編」の2つに分かれるのかなと思います。

「しんがり」の見所・感想

ではここで、本作の見所や感想を綴ります。

1.業務管理本部の心温まる人間関係

本作は実話をもとにした作品ということで、テーマ自体は大変なことです。
ただ私は、事実とは別に、ギョウカンの心温まる人間関係が凄く良いと感じました。

変わり者・梶井を最初は信じられなかったギョウカンのメンバー達ですが、徐々に心を開いていきます。

山一本社に作った「アジト」で聴取を受けた社員のケアを行い、破綻後は原因を究明した社内報告書の作成を行います。

この仕事に何の意味があるのか?

時に衝突を繰り返しながら、困難があるたびに結束が強くなっていくギョウカンメンバー。

ほっこりする場面も多いです。
場末と呼ばれたギョウカンのメンバーが、最後は山一のしんがりになる。
心温かい人間ドラマに注目して下さい。

そんなキャストが、別の清武シリーズでは全く異なる人間関係になります。
そのあたりを見るのも楽しみの一つかなと(笑)
あと「しんがり」を見ると、なぜか無性に酒が飲みたくなるという(笑)

2.リアル感!歴史を知る教養としても価値ある作品

私はこのドラマを観るまで、山一證券の破綻については全くNO知識でした。
この作品をきっかけに興味を持った方もいるのではないかなと。

山一に起こった事件が、かなりリアルに描かれています。

特に山一が自主廃業を発表する会見は、実際のそれとかなり近いです。
平田満さん演じる新社長の演技は、言って良いのか分かりませんが、凄く似ていて素晴らしい。

過去に起こった事件を知るための教養としても価値ある作品だと思うんですよね。
派手な演出というより、きっちり作られたドラマですから、それこそ学校の歴史の授業で取り扱うのはありだと思います。

そう言えば、時々ドラマとか観ていた記憶が

実際の出来事と照らし合わせながら鑑賞してみましょう。

「飛ばし」「にぎり」「花替え」「簿外債務」など専門用語も出てきますが、話の流れを考えればなんとか理解できるはず。

と言いながら私も理解していないことが多い

そんな時は、2回・3回と観るのをおすすめします。

WOWOWらしい骨太な実話ドラマ!ぜひご覧ください

「どんな大企業も、いつ倒産するか分からない」

そんな事実を人々に突きつけた山一證券の破綻。
今の時代となっては当たり前ですが、90年代はそんなことはなかった。
「終身雇用制度」が当然だと思われていました。

令和の今だからこそ、かつて起こった巨大証券会社の自主廃業を知ることに価値があるのかもしれません。

WOWOWだから作れた、骨太な実話ドラマ。
ぜひ視聴してみて下さい。

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