中山七里さん原作「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」あらすじや相関図・感想

泣いちゃいない!絶対に

この記事では、三上博史さん主演の、
「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」のあらすじや相関図・感想などを綴ります。

とにかくキャストの演技や心理描写が絶妙!
ドラマW史上屈指の異色作と言えるかも知れません。

骨太ドラマな心理描写が観たい方に、ぜひおすすめしたいドラマです。

「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」とは?(原作・あらすじ・キャスト)

最初に、本作の概要についてまとめてみます。

原作者は中山七里さん

本ドラマは、小説家・推理作家の中山七里さんの同名小説。

中山さんは数々の名作小説を執筆されており、ドラマ化・映画化された作品も数多いです。

  • 「ドクターデスの遺産」
  • 「護られなかった者たちへ」

などが有名でしょうか。

もちろんWOWOWでドラマ化された作品もあります。

医療ミステリー「ヒポクラテスの誓い」もおすすめ!

「贖罪の奏鳴曲」のあらすじ(さわり)

このドラマの主人公・御子柴礼司(みこしば れいじ)は、どんな罪状でも必ず執行猶予を勝ち取ることで有名な弁護士。

報酬は高めですが、引く手数多です。
実力があるからこそ、被害者遺族から恨まれることも......。

そんな御子柴礼司が、ある保険金殺人の国選弁護人を引き受けるところから始まります。


世間を騒がせている、ある保険金殺人。
「東條製材所」社長・東條彰一に対する殺人容疑で、妻の東條美津子が逮捕された。
一審・二審は無期懲役、控訴も棄却される。

「他の弁護士なら無理でも、私なら裁判に勝てる」

御子柴は、この事件の国選弁護人を引き継ぐことになる。

「息子のために、なんとしてでも無罪を勝ち取りたい」という美津子に対して、時に冷たく当たる御子柴。

同じ頃、加賀谷というブラックジャーナリストの遺体が発見される。
埼玉県警の渡瀬・古手川は、加賀谷が東條美津子の保険金殺人を取材しており、息子の幹也のもとを何度も訪れていることを知る。

幹也がいる工場を訪れる渡瀬と古手川。
その場で御子柴と遭遇する。

渡瀬は、御子柴がかつて殺人を犯した「園部信一郎」であることを知っていた.....。

御子柴がこの裁判を引き受けた理由とは?
そして贖罪とは?


様々な思惑が入り交じる、法廷ミステリー作品です。

本ドラマの簡単な相関図

本作には、御子柴を巡る多くの人物が登場しますが、

  • 東條家・東條製材所の人間
  • 事件の関係者
  • 御子柴がかつて収監されていた北関東医療少年院の関係者
  • 警察・検事

この4つに分けることができます。

法廷をテーマにした物語ということで、裁判に関連するシーンが多いですが、御子柴の過去も丁寧に描かれています。

「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」のキャスト

続いて、本ドラマのキャストを見ていきましょう。

主演は、三上博史さん。
主人公の御子柴礼司を演じます。

その他の登場人物を、

リリー・フランキーさん(埼玉県警・渡瀬)
とよた真帆さん(東條美津子)
染谷将太さん(東條幹也)
中原丈雄さん(稲見武男)
白石隼人さん(埼玉県警・古手川和也)
堀部圭亮さん(検事・額田)
野間口徹さん(門前隆弘)
本田大輔さん(加賀谷竜次)
菅田俊さん(高城清助)
山下容莉利さん(塚本由香利)
斉藤陽一郎さん(都築雅彦)

など実力派が脇を固めます。

監督は青山真治さん(故人)

2015年1月24日(土)から2月14日(土)まで、全4話が放送されました。

以前一度観て、最近再び観たら面白すぎた!

「昔一度観て、月日が経ってもう一度観たらハマった」

というドラマは誰しもあるのではないでしょうか。

本作もその類です。

以前に一度視聴しました。
その時も面白いと感じたんですが、登場人物の心理など分からない点も多かったんです。

月日が流れ、最近再び観ました。

「こ、こんなに面白いドラマだったっけ?」

と驚きました!

年齢を重ねることで、ジワジワ良さが分かるドラマなのかもしれません。

「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」の見所

ではここで、本ドラマの見所を私なりの視点で紹介します。

1.キャストの演技が凄い!

このドラマですが、シンプルに「キャストの演技」が凄いです。
素人にも「演技力が高い」ことがはっきり分かると言うか。
改めて「プロの俳優さん・女優さんって凄い」と実感しました。

【キレッキレ】三上博史さんの憑依した・狂った演技

なんと言っても、主演の三上博史さんの演技が凄い!
特に最終話の、何かが憑依したような、狂ったような演技に圧倒されました。

悲しい過去を持つ御子柴礼司が、そのまま乗り移ったように思えてしまう。
とよた真帆さん演じる東條美津子や、リリー・フランキーさん演じる渡瀬との緊張感満載のやりとりは必見です。

先程も触れましたが、

あぁ、一流の役者さんってこういうことなのか

と再確認せずにはいられませんでした。

こんなこと言って良いのか分かりませんが...。
知名度だけのアイドル俳優・アイドル女優の演技が、全部おこちゃまに見えてしまう。

本物の俳優・三上博史さんの演技に要注目です!

【静かに熱く】リリー・フランキーさんのオーラもやばい

御子柴礼司と対峙する埼玉県警・渡瀬を演じるリリー・フランキーさんもやばいんですよ!

力が抜けたような語り口調ながら、心には熱いものを秘めている。
そして真実を見抜く力が抜群という。

この渡瀬という役は、リリー・フランキーさんにしか演じられないと思います。

癖になるというか。
リリーさんの演技を観たくて、ここ最近は何度も本ドラマを観ています。

三上さんとリリーさんの演技合戦で、飯3杯いけます(笑)

特に最終話はたまりません!

2.「熱情」など音楽が絶妙に良い

このドラマは「音楽」も良くて、中毒性がある気がします。

要所要所で、ベートーヴェンの「ピアノソナタ23番 熱情」という曲が流れます。

この一曲は、物語の重要な鍵です。

医療少年院でこの曲と出会った御子柴は、生まれ変わることを決意するのでした。

コンサートで御子柴が「熱情」を聴く場面は、本ドラマの中でも特におすすめシーン。

私は鳥肌が立ちました。

その他、所々で様々な音楽がかかるんですが、どれも絶妙!
ぜひ実際に聴いてみて下さい。

3.緊迫感ある裁判シーン

3話・4話で、東條美津子の保険金殺人の裁判シーンが登場します。

様々なドラマ・映画で裁判シーンが登場しますが、本ドラマの裁判シーンは特に緊迫感が凄い。

あっと驚く飛び道具も出てきたり。

検事役の堀部圭亮さんが、これまた絶妙!

三上さんと堀部さんの演技対決も、飯3杯いけるくらいたまりません。
互いに意識しあって火花を散らすシーンは必見です!

(物語序盤は仲良かったのに......)

4.御子柴礼司の「贖罪の意味」

これは物語のテーマですが、御子柴礼司の贖罪の意味を考えさせられます。

言動や行動から出てくる本心というか「今、どういった感情なんだろう?」と思いを巡らせながら鑑賞しましょう。

一見、強くて不動心の弁護士ですが、その仮面を取った本当の姿って......。

このあたりを読み解く楽しみがあるドラマです。

できれば2回目・3回目と観るのがおすすめ

御子柴礼司の奥底には「母」に対する感情が根強く存在します。

ただ、ドラマ中に御子柴の母親は少ししか出てきません。
観る側が、御子柴の本心を想像する必要がありそうです。

できれば、2回目・3回目と観るのがおすすめです。
回数を重ねるごとに、より心境が分かるでしょうし、物語を深く理解することができるでしょう。

暫定1位かも!見応え十分の人間ドラマ

これまで、WOWOWのドラマをたくさん観てきました(私なりに)。

ここらあたりで、ランキングとか作ってみようかなと思っていたんです。
(良作だらけで、順位とか本当は付けられませんが)

自分の中でランキングは決まっていて、「そういえば」と思い出しこの作品を久しぶりに観ました。

いやぁ、面白い!面白すぎる。

登場人物の心理や状況が、こんなに丁寧に描かれている良作だったなんて。

ランキングは作り直し。
今の所、WOWOWドラマの中で暫定1位かなと思っています。

見応え十分!これぞWOWOWドラマ。
4話は短すぎるかなぁと。

ぜひ視聴してみて下さい。

ランキングではないですが、
ドラマWのおすすめ作品を紹介しました。
併せてお読み下さい。

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