
福羽地区だから
何が起きても不思議じゃない
この記事では、「連続ドラマW 誰かがこの町で」について綴ります。
ある町で起きた陰惨な事件。誰にでも起こり得る「同調圧力」を描いた骨太な人怖ドラマです。
「誰かがこの町で」とは
本ドラマは、佐野広実さんの同名小説が原作。
2022年1月単行本が出版、2024年11月に文庫本が出版されています。
そしてWOWOWでドラマ化。2024年12月に放送されました。(全4話)
あらすじ(さわり)
真崎雄一は、元政治家秘書。現在は岩田喜久子が運営する法律事務所で調査員として働いている。
ある日、事務所に望月麻希という女性が訪ねてくる。
麻希の母親である望月良子は、岩田の大学時代の友人で、司法試験に落ちた後に出版社に勤めていた。そして19年前に一家で失踪していた。
しかし、麻希だけはなぜか児童養護施設の前に捨てられていた。「自分が本当は何者なのか知りたい」という麻希。
そんな彼女について調べてほしいと、岩田から依頼を受ける真崎。
施設では麻希は、松原宏子と名乗っていた。
前の園長曰く「もし施設に望月麻希を訪ねて来る人間がいたら、すぐに岩田先生に連絡してほしい」と、ある人に言われたとのこと。
望月良子が失踪した当時に住んでいたのが、北那市の「福羽地区」という場所だった。
この福羽地区では、良子の失踪以前にもある幼児誘拐殺人事件が起きていた...。
主演は江口洋介さん!本作のキャスト
本作の主人公・真崎を演じるのは江口洋介さん。
望月麻希を演じるのは蒔田彩珠さん。岩田喜久子を演じるのは鶴田真由さん。
望月良子を演じるのは玄理さん。
木下千春を演じるのは大塚寧々さん。木下俊樹を演じるのは戸次重幸さん。
延川善治を演じるのは宮川一朗太さん。松尾和夫を演じるのは尾美としのりさん。
菅井昭次郎を演じるのは本田博太郎さん。近藤(民宿を営む)を演じるのはでんでんさん。
他にも実力派俳優が登場人物を演じています。
江口洋介さんがWOWOWドラマで主演するのは「石つぶて」以来です。
個人的に「石つぶて」は、連続ドラマWの最高傑作だと思っています。
待望の再登場です!
本作は、2000年代前半と2024年を交互に描いています。
物語が進むにつれて、真実が徐々に浮き彫りになっていきます。
「誰かがこの町で」相関図
本ドラマの登場人物の相関図をまとめてみました。

地区長代理の延川や、土建屋の松尾を中心に、バチバチの関係が展開されています。(笑)
「同調圧力」を描いた人怖ドラマ
冒頭でも触れましたが、このドラマで描かれるのは閉ざされた空間での同調圧力です。
ドラマの中の言葉でいうと、「ブレーキをかけられなくなった人々」かなと。
自分たちの常識が正しい。だから規律を破ったり背いたりした者には何をしても良い。
「俺達は町のためにやっているんだ」という誤った正義感。
この正義感が暴走して、多くの悲劇を生んでしまうのでした。
嘘ばっか(笑)福羽地区は安心安全な町
福羽地区のスローガンは「安心安全な町」。
実に嘘ばっかりなのですが(笑)。住民たちはいたって真面目に信じています。
万引きをした子どもを真崎が見つけても、「この子は福羽地区の子だから万引きなんてしない」と言い切る警察官。
代わりに聴取を受ける真崎...。とんだ災難ですね。
「福羽地区だから、何が起きても不思議じゃない」
松尾が狂気じみてて怖い...
福羽地区の住民はみな狂っているのですが、中でも土建屋を営む松尾の狂気性が怖いです。
松尾を演じるのは尾美としのりさん。様々な作品に出演されていますが、こういう悪役も似合うなぁ。
さすがとしか言いようがありません!
連続ドラマWでいうと「イアリー」に近い
本作は良質な人怖ドラマです。連続ドラマWでいうと「イアリー」に近いと思いました。
「イアリー」は、ある土地の歴史に関連した「ご近所ホラー」です。
「誰かがこの町で」は、地区ホラーといったところでしょうか。
過去と向き合う登場人物たち
麻希は、本当の母親(良子)について知るために、悲惨な現実を目の当たりにします。
岩田も、良子を助けてあげられなかった過去と正面から向き合うことに。
そんな2人を見て真崎は、自身の過去に落とし前をつけるのでした。
この物語には、「過去と向き合う」というもう1つのテーマが存在すると思います。
やはり地上波ドラマとは一味違う!ぜひご視聴あれ
本作は決して明るいドラマではありません。
グロいわけじゃないけど、目を背けたくなるようなシーンも登場します。
ですが、不思議と何度も観たくなるし、勇気が湧いてくる気がするんです。
いつも地上波ドラマと比較してしまうのですが、やはりWOWOWドラマは地上波とは一味違います。
「誰かがこの町で」ぜひご覧になってみてください!
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