
「長原病はまだ生きている!長原製薬の責任を徹底的に追求する」
この記事では、
「連続ドラマW 誤断」のキャストや見所・感想を綴ります。
ひょっとしたら、WOWOWドラマの中で、この一作を勧める人は少ないかもしれません。
私としては、ベスト5に入れたいおすすめドラマ!
「健康」「薬」について考える機会が多い昨今だからこそ、ぜひ観て欲しい作品です。
「連続ドラマW 誤断」とは?原作・あらすじ・キャスト
最初に、本ドラマの概要について簡単にまとめてみます。
原作は、堂場瞬一さんの同名小説
「連続ドラマW 誤断」の原作は、堂場瞬一さんの同名小説が原作です。
2014年11月に初版が発行されました。
堂場瞬一さんの小説「社長室の冬〜巨大新聞社を獲る男」もWOWOWでドラマ化されています。
「誤断」のあらすじ
このドラマでは、巨大製薬会社の「隠蔽」が描かれます。
日本を代表する製薬会社・長原製薬。
近年は業績が低迷し、外資との合併をせざる得なくなっていた。
副社長の安城は、合併後は自らが社長になるべく、1人で交渉を進める。
そんな交渉の中、40年前に「畑井(はたい)市」で、長原製薬が起こしたある事故の話が持ち上がる。
長原製薬の工場タンクが台風で倒壊し、海が汚染され、死者も出た。
地元では「長原病」と呼ばれていた。
当時、安城は1人で被害者遺族と交渉し、金を支払うことで示談に持ち込んでいた。
マスコミなども金で丸め込んだので、当時はほ何もニュースにならなかった。
このタイミングで過去の事故が明るみになるのは、タイミングが悪すぎる......。
ちょうど時を同じくして、畑井市の医者・真島が長原製薬を訪れる。
「40年前のカルテを返してもらいたい。長原病はまだ終わっていない」
安城は、長原製薬広報部の槙田に現地の様子を探るように命じる。
畑井市に足を運んだ槙田が見たものは、「長原病」で苦しむ人々だった。
長原病はまだ終わっておらず、数十年後に発症するケースが存在したのだ。
現地の状況に戸惑いを隠せない槙田に対し、安城は40年前と同じく、金で解決するように命じる。
果たして正しい判断なのか?はたまた誤断(誤った判断)なのか?
大まかなあらすじは上記の通りです。
主人公・槙田の苦しみを感じずにはいられません。
1話目では物語の核心には触れられていない
畑井市での長原病については、2話目以降で描かれます。
1話目では、薬の副作用による事故に対する、長原製薬の対応が描かれます。
新宿で起きた、ある電車の人身事故。
亡くなった男性が、線路に飛び込む直前に長原製薬が作った薬を服用していました。
その現場に居合わせていた槙田は、安城から事故調査を命じられることに。
遺族への対応も、やはり「金」でした(笑)
1話目はいわば自己紹介というか。
槙田と安城はどういう人間で、どんな関係なのかが分かります。
槙田は、同じ会社の森田と婚約しており、仲人を安城が務めることになっていました。
「この件が上手く片付いたら、課長に推薦してやる」
と安城に言われたら、まぁ断ることは難しいよね、という。
物語の核心には触れられていませんが、1話目から見応え十分です!
「誤断」ドラマのキャスト
本ドラマの主演は玉山鉄二さん。
主人公の槙田を演じます。
その他の登場人物を、
小林薫さん(副社長・安城)
蓮佛美沙子さん(槙田の婚約者・森田)
柳葉敏郎さん(長原製薬顧問弁護士・高藤)
小市慢太郎さん(畑井市の医師・真島)
中村敦彦さん(長原製薬の大社長)
泉谷しげるさん(槙田の父親)
市毛良枝さん(槙田の母親)
甲本雅裕さん(長原家の三男)
中田喜子さん(安城の妻)
足立梨花さん(安城の娘)
大空ゆうひさん(槙田を探る謎の人物)
といった実力派キャストが演じます。
20215年11月22日から12月27日にかけて、全6話が放送されました。
(前クールは「しんがり 山一證券 最後の聖戦」でした)
「連続ドラマW 誤断」の見所・感想
ではここから、本ドラマの見所や感想を個人的な視点から書いていきます。
1.随所に「怖さ」がある社会派ドラマ
テーマが「隠蔽」ということで、ファニーな話では決してありません。
映像といい、音楽といい、随所に「怖さ」が漂うドラマです。
ドラマWらしく映像が綺麗な分、ホラー映画に近いかなと。
他のWOWOWドラマとは雰囲気が大きく違います。
あと「人間の心理的怖さ」も満載です。
お菓子の下に大量の札束とか、思わずぞっとせずにはいられません。
味方だと思っていた人間が、敵対している側にひょっこり現れたり。
怖さも含めて、お腹いっぱい楽しめる社会派ドラマです。
2.【やっぱり安定の】悩む・苦しむ玉山さん
人としての正義と、企業としての正義との間に板挟みになり、苦しむのが主人公の槙田。
やっぱり玉山鉄二さんは、悩む・苦しみ役を演じたら1級品です!
とはいえ、畑井市の地元民に散々言われて、追い返されるシーンは観ていて辛いものがあります。
悩み抜いた末に、槙田がどんな行動を起こすのか?
ぜひ実際にドラマをご覧になって下さい。
そんな玉山さん出演の、「犯罪症候群」もおすすめ!
本作同様、大いに悩み、苦しんでいます。
3.【ドラマWあるある?】秘密を抱える・小林薫さん
長原製薬の副社長・安城を演じるのが小林薫さん。
他のドラマW作品でも、秘密を抱える・守る役が多いんですよね。
本作も、はまり役ではないでしょうか?
同族企業で副社長まで上り詰め、虎視眈々と社長の座を狙います。
「金に興味のない人間はいない」
揉め事は何でも金で解決しようとします。
ある意味、シンプル(笑)
表記漏れが見つかった際も、「あったとしても、なかったことにする」と言い切る。
ただ、安城には安城なりの「正義」があるんだと分かります。
そのあたり心に留めながら鑑賞すると、より面白くなるかなと思います。
そんな小林薫さんが出演されているドラマW作品をまとめました。
安城の家庭の様子も要チェック!
「男は仕事さえしっかりすれば、多少ハメを外しても大丈夫だ」
と槙田に結婚生活のアドバイスをする安城ですが......。
実情は、なかなかの家庭崩壊っぷり。
娘の恋人に「別れてくれ」と、ここでも金を渡す安城。
誤断かもしれませんが、ブレないともいえる(笑)
安城の家庭の様子も要チェックです!
4.高藤と槙田の食事シーンが地味に良い
長原製薬の顧問弁護士・高藤が物語のキーマンになります。
柳葉敏郎さんが演じているのですが、凄く感じが良い方。
槙田とはどうやら同郷のようで、何度か蕎麦を食べるシーンがあります。
この食事シーンが、地味に良いんですよね。
思わず蕎麦を食べたくなる!
お腹空いてきた
高藤と槙田の関係が、物語が進むに連れてどうなるか。
驚くシーンもあるのでぜひチェックして下さい。
5.槙田を支える婚約者・両親
畑井市で苦しむ槙田を支えるのが、婚約者の森田や、槙田の両親です。
シリアスなドラマですが、温かいシーンもたくさんあります。
特に、泉谷しげるさん演じる父親が良い!
仕事一筋ですが、何気なく言う言葉が核心を突いていたりします。
悩んでいた槙田も、父親の言葉にヒントを得て、取るべき行動を見つけます。
「人の支え」の大切さに気付かされました。
登場人物の一人ひとりに注目しましょう。
「健康」を考える機会が多い昨今だからこそ響く作品
今回は、「連続ドラマW 誤断」について書きました。
2020年以降、「健康」について考える機会が多いです。
注射含め、「薬」の在り方を考える機会も増えましたよね。
そんな時代だからこそ、本作は一層響くかなと思います。
また日本の高度成長と背中合わせだった「公害問題」を考えさせられる作品でもあります。
やはり、地上波では絶対作れない作品。
WOWOWらしさ満載の骨太ドラマです。
ぜひ実際にご覧になってください!
ドラマWには、他にも骨太ドラマが盛り沢山。
おすすめ作品をまとめましたので、こちらもぜひご覧下さい。





